ペットブームはとどまるところを知らず、いつの間にか、ペットはペットだけではなくなり、今はコンパニオンアニマル(伴侶動物)とも呼ばれる①。美容院、マッサージ、水泳課程、お友達とのお食事会、亡くなったらペット用のお墓と葬式。まるで自分の子供のように扱っている。②犬・猫ごときでと思わなくもないが、現に人間が動物に寄せる愛情は、ここまで来ている。
最近、話題になっているのがペット保険である。ペット保険と一口に言っても単に生命保険③、人間対象の保険に負けないほど、医療保険やら、養老保険やら、種類はいろいろある。犬・猫の生命は人間より短いということは言うまでもないが、もしも、万が一、愛するワンちゃんより自分のほうが早くこの世を④、残されたワンちゃんの世話は誰がするかという悩みの持ち主は少なくないようだ。このことから考案されたのがペット養老保険だという。
⑤の発達は一見人間社会が動物のいろいろな権力を認めつつ、共存共栄を図ろうと、関心を持ち始めたように見えるが、その裏には飼い主の限りない金銭に対する欲望が潜んでいない保証はどこにもない。
保険金目当てで、人間のパートナーである犬や猫が思わぬ事故に巻き込まれかねないから、今一度ペット保険について全面的に見直す必要がありそうだ。